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レザーイメージ

​革の特性を知る。

「革」とは何か

 

”革”は、動物の”皮”から作られます

主に、家畜として育てられた牛などの動物が食肉として加工された際に出る副産物としての”皮”を戴き、加工したものであり、

加工前の状態を「皮(原皮・スキン)」、鞣(なめ)しを終えた状態のものを「革(レザー)」と呼びます。

”皮”は人間の皮膚と同じく生ものであるため、そのまま置いておくことはできません。

硬化したり腐敗してしまう前に鞣し加工をすることによって、耐久性を高くし、長く保存しやすくしたものを革と呼びます。

 

「革」は動物が生きた証
 

すべての革には、 シミ、傷、シワなど、動物として生きていた証が残されています。

皮に残された、木や茨のトゲなどによるすり傷や切り傷が治癒した跡、虫に食われた跡、首のシワや血筋などは、まさに”生き物だからこそできた”「生命の証」です。

私たち人間は、この自然の模様を革のキズ=瑕疵として避けがちですが、本当にそうでしょうか?

もちろん耐久性に関わるような傷やシワは問題外ですが、小さな傷が、その動物が私たちと同じように懸命に生きた証であることに思いを馳せると、その一つ一つが愛おしく思えてきます。

実際に革の歴史では、キズや血筋も魅力のひとつとして受け入れられ、愛用されてきました。

革本来の美しさを届けたい。


このような傷や跡は、色を塗り重ねたり、強い加工を施せばある程度はきれいに見せることができますが、それは、革本来の、吸湿性や形成力といった機能を失わせてしまうことにも繋がります。

加工された美しさよりも、革本来の特性や経年変化による風合いの変化を、長く楽しんでいただきたい。

「なぜ、古来から革が履き物に使用されてきたのか?」

そこに、答えがあるのではないでしょうか。

長い年月をかけ、たくさん使うことによって魅力が増す「革」という素材だからこそ楽しめる、風合いやその変化の魅力を感じていただくこと。

それが、宮城興業株式会社の考えるサステナビリティであり、革製品の魅力になります。

鞣(なめ)しの種類について

鞣(なめ)しには「タンニンなめし」と「クロムなめし」の2種類の鞣し方があります。

「タンニンなめし」は、植物の渋など自然由来の成分を使用して鞣す、古来から行われてきた方法で、

時間と手間がかかりますが、革の風合いを活かし、使いこむほどに経年変化していく重厚感のある革を作ることができます。

一方「クロムなめし」は、クロムを含んだ化学薬品を用いた鞣し方で、1800年代後半に開発された比較的新しい製法で、

革本来の風合いは多少損なわれますが、その代わりに軽く柔らかな革を作ることができます。

どちらの鞣し方にも特性があり、それぞれに一長一短があります。

宮城興業株式会社では、商品の特性やデザインによって、革の種類を使い分けています。

革のイメージ

革の傷の種類について

加工する前の原皮には、動物が生きた証であるさまざまな痕跡が残されています。
宮城興業株式会社の創る製品には、

こうした”生きた跡”を加工で無理に消すことなく、自然な風合いとして残した革も使用されています。

天然素材だからこその、その製品だけの唯一無二の魅力として、ご愛用いただけますと幸いです。

革の色むら、しわ

シワ・色むら

血筋

トラ(首などのシワ)

ばら傷

バラ傷

虫喰い

血筋(血管の筋)

虫喰い

虫喰い

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